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屋根カバー工法でリフォームした場合の耐用年数は?寿命を延ばすメンテナンス方法も解説

スレート屋根

屋根のリフォームは、住まいの寿命を左右する重要な工事です。選択肢としては、塗装、葺き替え、カバー工法の3つがありますが、屋根の機能を根本から改善するには、葺き替えかカバー工法が適しています。

特にカバー工法は、葺き替えに比べて費用と工期を抑えられる点が魅力です。しかし、気になるのはその耐用年数でしょう。費用や工期が短縮できても、すぐに劣化してしまうようでは、結果的にコストがかさんでしまう可能性があります。

この記事では、カバー工法で用いる屋根材の種類別に、それぞれの耐用年数を詳しく解説します。また、カバー工法の基本的な知識や、ご自身でできる屋根のセルフチェック方法もご紹介します。屋根のリフォームをご検討中の方は、ぜひこの記事を参考に、最適な選択をしてください。

屋根リフォーム|葺き替えとカバー工法の違いは?

まずは、屋根の機能を回復させるリフォームの選択肢となる、葺き替えとカバー工法の違いから整理してみましょう。

葺き替え

瓦屋根を葺き替える様子

葺き替えは、老朽化した屋根を根本から刷新する工法です。既存の屋根材を撤去し、劣化した下地(野地板)を必要に応じて補修・交換。その後、防水シート(ルーフィング)を敷設し、新しい屋根材を取り付けます。これにより、屋根の耐久性や防水性を新築同様に回復できます。

ただし、既存屋根材の撤去・処分費用が発生するため、比較的安価なカバー工法に比べ、費用が高額になる傾向があります。また、古い屋根材にアスベストが含まれている場合は、追加の対策費用が必要です。

さらに、注意したいのは2025年4月の建築基準法改正です。これにより、木造戸建ての大規模リフォームでは建築確認申請が必須となります。屋根の葺き替え工事も対象となるため、建築確認申請に必要な審査期間によって工期が延長したり、申請代行費用が追加で発生したりする可能性があります。

カバー工法

カバー工法で屋根のリフォームを行う様子

カバー工法は、既存の屋根材を撤去せずに、その上から新たな屋根材を重ねるリフォーム手法です。屋根材のひび割れや剥がれを隠し、二重構造による断熱性・遮音性の向上が期待できます。また、葺き替えに比べて工期が短く、費用を抑えられる点が魅力です。

特に、アスベスト含有の古い屋根材にも有効で、撤去作業が不要なため、アスベスト対策費用がかかりません。さらに、仕上げ材のみの改修であるカバー工法には、2025年4月の建築基準法改正による影響がないのもポイントです。

ただし、屋根の下地が著しく腐食している場合や、既存の屋根材の種類によっては、カバー工法が適さないことがあります。詳しい理由は、後述する「カバー工法の可否は屋根の種類による」で解説します。

▼【関連記事】屋根カバー工法についてはこちら▼
屋根カバー工法で後悔しないための完全ガイド【メリット・デメリットや失敗例も解説】

カバー工法の可否は屋根の種類による

カバー工法には、葺き替えよりも費用や工期が抑えられるといったメリットがありますが、屋根の種類によっては対応が難しいこともあります。ここでは、どんな屋根がカバー工法に向いているのかを、ご紹介します。

カバー工法ができる屋根

劣化したスレート屋根

<カバー工法に適した屋根>
・スレート屋根
・アスファルトシングル屋根
・築年数が比較的浅い家
・定期的にメンテナンスが行われている屋根

スレート屋根とアスファルトシングル屋根は、どちらも比較的フラットな形状のため、新しい屋根材を重ねやすく、カバー工法に適しています。特に、アスファルトシングルはその柔軟性により、多少の凹凸にもフィットし、カバー工法の効果を最大限に引き出します。

また、築年数の浅い住宅は屋根の劣化が少ない傾向にあり、カバー工法を適用しやすいといえます。ただし、築年数が経過していても、定期的なメンテナンスが実施されている屋根であれば、カバー工法が可能な場合もあります。いずれにせよ、専門家による屋根の状態確認が重要です。

カバー工法ができない屋根

年季の入ったトタン屋根

<不向きな屋根>
・瓦屋根
・金属屋根
・築年数が古い家

瓦屋根と金属屋根は、構造上の特性からカバー工法が難しい場合があり、注意が必要です。
瓦屋根は複雑な形状のため、新しい屋根材を平らに重ねることが難しく、また、瓦自体の重量が重いため、重ね葺きは建物への負荷を増やし、耐震性に影響を与える可能性があります。

トタンなどの金属屋根はサビや腐食が発生しやすく、下地の劣化が進んでいることが多いため、耐久性に不安が残ります。さらに、形状の多様性からカバー工法が困難なケースや、温度変化による膨張・収縮で屋根材の変形・破損を招くリスクもあります。

築年数の古い家も、屋根の劣化が進み下地が損傷していることが考えられるため、カバー工法が難しいケースが多いのです。

カバー工法の耐用年数は屋根材で変わる

屋根カバー工法の寿命は、使用する屋根材の種類によって異なります。ここでは、主な屋根材の種類ごとの耐用年数や特徴を解説します。

ジンカリウム鋼板

ジンカリウム鋼板の屋根

ジンカリウム鋼板とは、表面に石粒を施した金属製の屋根材のことです。実は、ジンカリウム鋼板とガルバリウム鋼板は、金属部分の組成がほぼ同じであり、石粒の有無によって呼び方が異なります。そのため、耐用年数もガルバリウム鋼板と同等の25~35年程度とされています。

ジンカリウム鋼板の最大の特長は、表面の石粒コーティングによる高い耐久性です。傷やサビに強く、長期にわたって美しい外観を維持できます。また、金属でありながら石粒の質感によって、瓦のような重厚感と高級感を演出し、和風住宅にも調和します。

さらに、主に海外からの輸入品であるため、国産ガルバリウム鋼板に比べて1~3割ほど価格が抑えられる傾向にあり、コストパフォーマンスに優れています。ガルバリウム鋼板と同等の性能を、より手頃な価格で実現できる可能性があるのです。

ただし、輸入品であるがゆえに、品質のばらつきがある点には注意が必要です。製造国やメーカーによって品質が異なるため、ジンカリウム鋼板の特性を熟知した専門業者を選ぶことが重要です。そうしなければ、期待通りの耐久性や性能が得られない可能性も。

また、石粒コーティングは汚れが付着しやすいという側面もあります。特に日当たりの悪い場所では、苔などが生えやすく、定期的なメンテナンスが必要になる場合があります。

アスファルトシングル

アスファルシングルの屋根

アスファルトシングルは、アスファルトを主成分とし、表面に石粒を施した屋根材です。柔軟性のあるアスファルトを基材とし、耐久性を高めるために表面を石粒で覆っています。アメリカでは一般的な屋根材として広く普及しています。

施工費用が比較的安価なため、初期費用を抑えたい場合に適しています。主成分がアスファルトとガラス基材であるため、金属屋根のようなサビの心配がありません。また、薄くて柔らかいシート状の素材なので、複雑な形状の屋根にも柔軟に対応できます。施工は専用の接着剤で貼り付けるため、比較的容易であり、工期の短縮にもつながります。

ただし、薄い素材ゆえに強風による剥がれや、表面の石粒の剥離が起こりやすいという弱点があります。石粒の剥離は美観を損ねるだけでなく、紫外線による劣化を促進する原因にもなります。接着剤による施工のため、技術力のない業者が施工すると剥がれのリスクを高めることになりかねません。そのため、信頼できる業者選びが重要です。

製品によって耐用年数にばらつきがあるため、検討する際は施工業者によく確認しましょう。また、アスファルトシングルは防水シートに直接貼り付けるため、他の屋根材に比べて断熱性能が劣ります。日当たりの悪い場所では、石粒に汚れが蓄積しやすい点もデメリットです。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板の屋根

ガルバリウム鋼板は、鉄を亜鉛やアルミニウムの合金でメッキ加工し、さらにシリコンやポリエステルの塗膜で覆ったものです。これにより、さびにくく優れた耐久性を実現し、25~35年程度の耐用年数が期待できます。

ガルバリウム鋼板の特長は、まずその軽量性にあります。瓦の約1/6という軽さは、屋根カバー工法において建物の負担を大幅に軽減し、耐震性を高める上で非常に有効です。また、金属素材ならではの耐熱性・耐火性の高さも、万が一の火災時には住まいの安全性をしっかりと確保します。

デザインの選択肢が豊富な点も魅力の一つです。現代的な住宅にマッチするシャープな外観はもちろん、和風や洋風住宅に調和する木目調やレンガ調など、幅広いデザインから住まいに最適なものを選択できます。さらに、比較的メンテナンスの手間が少ないため、長期的な視点で見ても大きなメリットとなるでしょう。

ただし、断熱性や遮音性がやや低い点には注意が必要です。特に、夏場の暑さや雨音が気になる場合には、断熱材一体型のガルバリウム鋼板を選ぶなどの対策が求められます。初期費用は他の屋根材に比べてやや高めですが、耐久性の高さを考慮すれば、長期的なコストパフォーマンスは優れているといえます。

また、ガルバリウム鋼板は傷や凹みがつきやすいデリケートな素材であるため、施工には専門的な知識と技術が不可欠で、信頼できる業者選びが重要となります。加えて、沿岸部では塩害によるサビのリスクが高まるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

エスジーエル鋼板

エスジーエル鋼板の屋根

エスジーエル鋼板は、ガルバリウム鋼板をより丈夫にし、耐久性を高めた素材です。マグネシウムを配合することで、サビや腐食への耐性が向上し、耐用年数も30~50年と非常に長くなっています。

エスジーエル鋼板の基本的なメリット・デメリットは、ガルバリウム鋼板と共通しています。ただし、エスジーエル鋼板はガルバリウム鋼板のメリットをさらに強化した素材といえます。その分、価格も高くなる点がデメリットとして挙げられます。

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屋根の寿命を延ばすメンテナンス方法

ドローンで屋根の点検を行う様子

カバー工法に用いる屋根材は長寿命のものも多いですが、定期的なチェックやメンテナンスを行うことでより寿命を延ばせます。ここでは、自分でできるチェック方法と、プロに依頼する点検方法をご紹介します。

自分で定期的にチェックする

屋根のセルフチェックは、年2回が理想です。加えて、台風や地震、雹(ひょう)などの自然災害のあとは必ずチェックするようにすると、異常を早期発見できるでしょう。

1.目視あるいは双眼鏡で屋根をチェックする
<チェック項目>
・屋根材がずれていないか、欠けていないか
・サビが発生していないか、あるいは広がっていないか
・(金属屋根の場合)凹みがないか
・苔やカビなどの汚れがないか
・色あせがないか

屋根が見える場所に移動し、目視あるいは双眼鏡で上記の異変がないか確認しましょう。万一、屋根材がずれていたり、剝がれていたりする場合は、早急に専門業者に相談することをおすすめします。

セルフチェックの際、じっくり見たいと思って屋根に登る方もいらっしゃいます。しかし、ご自身での屋根に登ってのチェックは、はしごが倒れたり、屋根から落下したりなど重大な事故につながる可能性があります。必ず安全が確保できる場所からチェックするようにしましょう。

2.家の周辺を歩いて破片などが落ちていないかチェックする
<チェック項目>
・釘が落ちていないか
・屋根と同じ色の破片が落ちていないか

家の周辺をぐるっと歩いてみて、釘や屋根と同じ色の破片が落ちていないかチェックしてみましょう。もしこれらを見かけた場合、屋根に異変が起きている可能性があります。釘や破片は捨てずに回収しておき、専門業者に相談する際に見せましょう。

3.小屋裏をチェックする
<チェック項目>
・雨漏りのシミがないか
・カビ臭くないか

屋根の異変は、外側だけでなく内側からも確認することが大切です。小屋裏に安全に入れる場合は、内部の状況をチェックしてみましょう。特に、雨漏りによるシミやカビ臭がないかは、注意深く確認してください。もし何か異変を発見した場合、屋根が原因で雨漏りが発生している可能性が高いと考えられます。早急に専門の業者に相談し、適切な対応を検討しましょう。

プロに点検を依頼する

屋根の安全性を保つためには、専門家による定期的な点検が不可欠です。たとえご自身での点検で異常が見当たらなくても、5年毎を目安にプロの点検を受けることをお勧めします。

ご自身での点検では、どうしても確認できる範囲に限界があります。しかし、プロの点検では、直接屋根に上って細部まで確認したり、高所カメラやドローンを活用したりすることで、より詳細な診断が可能です。また、専門家ならではの視点で、早期に異常を発見し、適切な対応を行うことができます。

点検を依頼する際は、屋根リフォームの豊富な経験を持つ業者を選びましょう。経験豊富な業者であれば、それぞれの住宅に最適な修理方法を提案してくれるため、結果的に修理費用を抑えられる可能性が高まります。

屋根のカバー工法は実績豊富なサーラハウスサポートへお任せ

作業員と営業マン

屋根リフォームにおいて、カバー工法はコストと工期の面で優れた選択肢となります。葺き替えに比べ費用を抑えつつ、工期も短縮できるため、多くの方に選ばれています。特に、既存の屋根材にアスベストが含まれている場合でも、アスベストの撤去作業が不要であることから、安全かつ経済的にリフォームできます。

また、2025年4月の建築基準法改正により、屋根の葺き替えなどの大規模リフォームは建築確認申請が必要となりますが、既存の屋根に新しい屋根材を重ねるカバー工法なら建築確認申請は必要ありません。そのため、追加費用や工期の延長や申請代行費用などを気にすることなく、安心して工事を進めることができます。

東海地方を中心に屋根リフォームを手掛けるサーラハウスサポートでは、カバー工法を推奨しており、高品質な屋根材「スーパーガルテクト」を採用しています。これは、金属サイディング業界をリードするアイジー工業株式会社が開発した、「超高耐久ガルバ」という独自の素材を使用した屋根材で、従来のガルバリウム鋼板に比べ、3倍以上の耐久性を誇ります。塗膜15年、赤さび20年、穴あきには25年もの保証が付いています。

スーパーガルテクトは、厚い断熱材を一体化することで、金属屋根の課題であった断熱性の低さを克服し、快適な住環境を実現します。また、1㎡あたり約5kgという軽量設計により、建物への負担を軽減し、地震時の揺れを抑制する効果も期待できます。

軽量でありながら、強風にも強いのがスーパーガルテクトの特長です。アイジー工業の実験では、風速65m/sの強風を3分間当てても、全く問題がないことが確認されています。

このように、優れた性能と安全性を兼ね備えた屋根材を使用したカバー工法をご提供することで、お客様の大切な住まいの資産価値を守ります。屋根リフォームをご検討の際は、ぜひサーラハウスサポートまでお気軽にご相談ください。まずはドローンを用いて精密な点検・診断を行った後、その結果に基づき、カバー工法を詳しくご説明します。ご不安な点を解消し、お客様が納得されてから施工を開始しますので、どうぞ安心してご相談ください。

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